第11回 西国三十三観音巡り 第二十六番 法華山 一乗寺 ( 2016-02-10 )

     西国三十三観音巡り 第二十六番 法華山 一乗寺 ( 2016-02-10 )  


          
 【 一乗寺縁起 】 一乗寺の開基とされる法道仙人は、天竺(インド)から念持仏、
仏舎利と宝鉢だけを持って紫の雲に乗って渡来したとされる伝説的人物である。
法道仙人はインドに住んでいたが、紫の雲に乗って中国、百済を経て日本へ飛来、
播州賀茂郡兵庫県加西市 ) に八葉蓮華 ( 8枚の花弁をもつハスの花 )の形を
した霊山を見出したので、そこへ降り立ち、法華経の霊山という意味で「法華山」と
号したという。 法道仙人は神通力で鉢を飛ばし、米などの供物を得ていたため、
「空鉢仙人」と呼ばれていた。法道仙人の評判は都へも広まり、白雉元年( 650年 )、
時の帝である孝徳天皇の勅命により法道に建てさせたのが一乗寺であるという。


 
 第二十六番 法華山 一乗寺 入口。


   
寺標。 入り口右側に建つ。          石造笠塔婆(県指定文化財
県指定文化財 一乗寺石造笠塔婆 ( とうば ) この塔は、石英粗面岩でつくられ、
二重の基壇上に立ち、総高2.9mある。 反花(かえりばな)座をつけた台石上に
方柱上の塔身をすえ、正面に正和五年 ( 1316 ) の刻銘がある。 傘は下端に薄く
平板状の垂木型をくり出し、頂部に蓮弁を刻んだ請花( うけばな )・宝珠をいただく。
保存は良好で、蓮弁や軒反りの性質などよく時代の特徴を表しています。

          
   
最初の石段。                   


   
   最初の石段を上ったところの左側に常行堂があります。


     
     【 常行堂
 聖武天皇勅願建立と伝えられますが嘉吉の乱で焼失、天文二年再建するも又焼失、
明治元年現在の姿になりました。阿弥陀如来を本尊とし不断念仏の道場であり、止観
( 座禅 ) 道場としても使用されています。


   
   更に石段を・・・・・・・・・


          


          
          【 国宝三重塔 】
 伏鉢(屋根上、相輪の下部にある半球状の部材)の銘から、承安元年( 1171年 )に
長吏法印隆西の一和尚 仁西の勧進により造立。 承安四年 ( 1174 ) 仁増の勧進
額田部武末の屋根瓦寄進によって完成。平安時代にさかのぼり、建立年代の明らかな
塔として日本でも稀有のものであり藤原様式の秀作として日本建築史上名高い。塔身部
の逓減率 ( 初重から三重に向かって小さくなる率 ) の大きいことが特色です。


   
   最後の石段を登ります。


   
   【 一乗寺 大悲閣 ( 金堂 ) 】
    江戸時代 ( 1628年 ) 再建・重要文化財


          


      
石段を上りきると入り口へ回ります。        鐘楼堂。
 

   
   手水舎。


   
   参拝入り口。


   


   


          


    


        本尊御真言・・・・・・・・ おん あろりきゃ そわか



 札所等・・・西国三十三観音霊場 第二十六番札所
 名称・・・法華山 一乗寺( ほっけざん いちじょうじ ) 
 本尊・・・聖観世音菩薩
 宗派・・・天台宗
 開基・・・法道仙人
 創建・・・白雉年 ( 650 ) 年
 所在地・・・兵庫県加西市坂本町821-17
 一乗寺  散華     TEL・・・0790-48-2006 ・ 本坊 0790-48-4000


   


   
   お勤め。


   


          


          


   


   
   弁天堂・妙見堂 ( 重要文化財 ) 室町時代