第九回 西国三十三観音巡り 第二十番 西山 善峯寺

    西国三十三観音巡り 第二十番 西山 善峯寺 ( 2015-11-04 )  


 
【 沿革 】善峯寺は平安中期の長元 2(1029)年 源算上人により開かれる。
源算上人は比叡山横川の恵心僧都源信)に師事して、47歳で当山に入り、
小堂に御自作の千手観音を本尊として奉安される。長元 7(1034)年 後一条天皇
より鎮護国家の勅願所と定められ、「良峯寺」の寺号が下賜される。
長久 3(1042)年 後朱雀天皇勅命により、洛東鷲尾寺の仁弘法師御作千手観音を
当山に遷して本尊とし、先の観音像を脇本尊とされる。
建久 3(1192)年 後鳥羽天皇より現在の「善峯寺」の宸額が下賜される。白河天皇
後花園天皇により伽藍寄進整備がなされ、後嵯峨天皇後深草天皇など皇室の
御崇敬をた。鎌倉時代には慈鎮和尚や証空上人が住職を勤め、また西山宮道覚入道
親王を始め、青蓮院門跡より多くの親王が籠居され、他にも多数の僧の入山により、
室町時代には、僧坊52に及んだが、応仁の乱により大半の坊が焼失した。その後、
江戸時代に徳川5代将軍綱吉公の生母である桂昌院を大檀那として、現存する 鐘楼・
観音堂護摩堂・鎮守社・薬師堂・経堂が復興されて、幾多の貴重な什物が寄進される。
                                        善峯寺・パンフレットより


    
午前5時5分、まだ真っ暗の愛媛県今治市を後に 約6時間 巡拝バスに 揺られて
西國霊場第二十番札所 善峯寺へ。よしみね橋を渡り ちょっとキツイ参道を・・・・・
東門を入ると美しい紅葉が迎えてくれました。本当に美しい札所でした。
  

   
12時8分頃 道路の右側に「 西山宮門跡 善峯寺 」の石標と常夜燈。


   
   駐車場へ。


   
   善峯橋。


          
          石標 「  西国二十番札所 よしみね古道 」


   


    
    座禅石。
源算上人が開山を思惟するため、苔むした岩石の上に40日近く坐り魔障を退除し
良峯を開く。その岩はこの由緒により「坐禅石」と呼ばれています。


   
やっと東門が、ジグザグで傾斜のある苔生した参道は体に応えました。


   
   善峯寺東門。


   
   観音堂へ。


  
  山門 ( 楼門 )
正徳6年(1716)建立、三間一戸の楼門形式のお堂。楼上の本尊文殊菩薩
脇侍二天は、現在、文殊寺宝館に奉安。楼下の金剛力士は、運慶作で
源頼朝寄進と伝えられています。


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   楼上の本尊文殊菩薩と脇侍二天は、現在、文殊寺宝館に奉安。


     
     楼下の金剛力士像は、運慶作で源頼朝寄進と伝えられている。

  

  


  
  観音堂 ( 本堂 ) 納経(朱印)・御守授与所
元禄5年(1692)建立、桂昌院の寄進により再建された入母屋造のお堂です。


          


          
本尊千手観音は仁弘法師御作、西国三十三所観音霊場の第20番札所の本尊。
脇本尊千手観音は源算上人御作、京都洛西観音霊場の第1番の本尊です。


     


        本尊御真言・・・・・・・・おん ばざら たらま きりく



札所等・・・西国三十三観音霊場 第二十番札所
名称・・・西山 善峯寺 ( にしやま よしみねでら ) 
本尊・・・千手観世音菩薩
宗派・・・天台宗単立
開基・・・源算上人
創建・・・長元 2 ( 1029 ) 年
所在地・・・京都市左京区大原野小塩町1372
  善峯寺 散華       TEL・・・075-331-0020


   


 
 観音堂でお勤め。


   
   納経所。


   
お香水閼伽井。仏前に供する水を汲む清浄な井戸です。


     
     このお香水を服すと長寿のご利益があると伝わっています。
     私も柄杓から手に受けてお香水をいただきました。


 


 


          
          経堂。祈願成就の絵馬奉納所でもあります。


   
傅大士(ふだいし)。中国南北朝時代の僧。  鉄眼版一切経が納められています。  


   


     


          
          多宝塔 ( 重要文化財 ) 。
   元和7年(1621)建立、国の重要文化財に指定。本尊は愛染明王です


   
   鎮守社。
十三仏堂・弁財天堂毘沙門堂・護法堂の四社があり、全て元禄5年(1692)建立。


   


           
           幸福地蔵。   自分以外の幸せを願いましょう。


  


   
   開山堂。


          
          開山堂。
          貞享2年(1685)建立、開山源算上人のご廟所です。
          上人117歳の尊像が祠られています。


          


   
   遊龍の松。


   
   五葉松で樹齢600年以上、全長37m、国の天然記念物に指定されています。
   主幹が地を這うように伸びる巨大な松は、臥龍の遊ぶ様に見えることから、
   安政4年(1857)、花山前右大臣家厚公により?遊龍?と命名されました。
   善峯寺で特に有名なこの松は“日本一の松”と人口に膾炙されています。
   平成6年に松くい虫の被害により、全長50mほどの松が15m余り切断され、
   現在は全長37mとなっています。標石は明治26年、鳥尾中将の書です。


  


   
   鐘楼堂 ( つりがね堂 )
貞享3年(1686)桂昌院により建立、徳川5代将軍綱吉公の厄年にあたり寄進。


           
           “厄除けの鐘”と云われています。


   
   護摩堂。


   
   本尊は五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉の五尊)で、
   元禄5年(1692)桂昌院により建立。


  
  休憩所。


   
   休憩所には西国三十三観音像と賓頭盧尊を祀っています。


    
阪神淡路大震災で、阪神高速崩落で、間一髪、奇跡的に落ちなかったバス。
ニュースで幾度となく目にした光景でした。その時のバスの運転手さんが
善峯寺の釈迦如来のお守りを持っており「おちないお守り」と話題になったそうです。


   
   団体行動で時間の制約から全てを拝観と言う訳には行きませんでしたが
   何とかみんなと一緒に参拝をすることが出来ました。


   


   
   参道を下り駐車場へ。
   1時10分、次の札所 第二十一番穴太寺へ向かって出発。

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