西国三十三観音巡り 第6回 第29番 松尾寺

       西国三十三観音巡り第二十九番 松尾寺 ( 2015-08-05 )

  
 


     
【 松尾寺縁起 】 和銅 元 ( 708 ) 年、唐の僧、威光上人が松の大樹の下で
修行していたところ馬頭観音を感得し、草庵を結んだのが始まりと伝わる。
その霊験を伝え聞いた元明天皇藤原武智麻呂に命じて馬頭観音を刻ませ、
本堂を建立させた。 また若狭の漁師が海難に遭い、馬頭観音の化身という
流木に救われ、その木で刻んだのが現在の観音との説もあるそうです。
以降、寺は天皇の庇護のもとに発展し、多くの寺坊を構えたが戦国時代に
焼失、江戸時代には 京極高知や牧野英成ら舞鶴藩主の手によって今日の
姿に復興しました。 


 
 仁王門


   


    
    松尾寺 山号青葉山 」 扁額


   
仁王門の金剛力士像は写真でした。    ⇒ 「 阿 吽 金剛力士像 」 は こちらに


   
   仁王門を入ると


 
 石段右手に 「 西国第二十九番霊場 松尾寺 」の石標


  
手水場。石段を上った左側にあります。


 
 本堂 ( 京都府文化財指定 )
本堂は、宝形造り ( 二重屋根の特異な形状 ) で、享保 15 ( 1730 ) 年建立。


  


  


  


  
  本堂外陣へ


         
         松尾寺 本尊 お前立ち 馬頭観世音菩薩

    
   

         
     本尊御真言・・・・・ おん あみりとどはんば うんはった そわか


               札等等・・・西国三十三観音霊場 第二十九番札所

  名称・・・青葉山 松尾寺 ( あおばさん まつのおでら ) 
  本尊・・・馬頭観世音菩薩
  宗派・・・真言宗醍醐派
  開基・・・威光上人
  創建・・・和銅元 ( 708 ) 年
  所在地・・・京都府舞鶴市松尾532    
  TEL・・・0773-62-2900


  


  
  本堂外陣にてお勤め。


  
ご住職のお話。内陣の御本尊を覗き込まれながら 33ヶ寺の中で馬頭観音
本尊とするのは 松尾寺だけです、 青葉山は死火山で数千年前には噴煙を
あげていた この峨々たる岩山をよじ登って山伏・修験の人達が修行をしていた
この男性的な風貌がお不動さんの憤怒の形相と同じご本尊馬頭観音です。
お前立ちの馬頭観音は口を閉 ( 吽 ) じていますが秘仏のご本尊馬頭観音
口は開 ( 阿 ) いているそうです。


  


      
本堂の外陣と内陣を隔てる4本の柱の上で狛犬 ( 阿・吽 ) が聖域を守っています。



ご住職は とっても解りやすく色々な お話をしてくださいました。


    
    この紐は 秘仏 ご本尊馬頭観世音菩薩に繋がっているそうです。


  


  
  本堂と大師堂をつなぐ渡廊下。


  
  大師堂。


  


     
     本堂の前左側に 「 馬の像 」


  
  位牌堂


  
  松尾寺経蔵 ( 江戸時代 ) 京都府文化財指定


  

  
  
放生池                     コウホネ ( 河骨 ) の花


  
  納経所


  
松尾寺駐車場から境内に入ると大きなイチョウの木と鐘楼堂が目に入る。


        
 イチョウ( 銀杏 ) 舞鶴市指定文化財 ( 昭和52年2月17日 )胸高囲 ( 5.2 m )
根周り ( 6.0 m ) 樹齢 870年と推定。 元永二 ( 1119 ) 年、鳥羽天皇の お手植え
と伝えられる。古木特有の気根 ( 乳房 ) が垂れ下がっている。
注 イチョウ中生代の重要な植物で ジュラ期に もっとも栄え、第三世紀末に
ヨーロッパ、アメリカでは絶滅したが、日本と中国だけには残ったという遺存種。
標識には、蘇生外科治療 「 療番号一二三七号 」と記されていました。
   紅葉の季節にもう一度訪れてみたい松尾 ( まつのお ) 寺。