第5回 目、番外 華頂山 元慶寺

  西国三十三観音巡り 第5回 西国番外・華頂山 元慶寺 ( 2015-07-01 )


     
京都市の東部に位置する山科は美しい山に囲まれた小さな盆地。元慶寺
その西端、東山山麓の住宅街にある小さなお寺です。
西国巡礼を復活させた花山法皇が、出家得度したゆかりの寺として番外札所に
なっています。この寺は三十六歌仙の一人でもある歌人遍昭僧正が開いた。
遍昭はもと平安前期の官人で俗名を良岑宗貞といい、桓武天皇の孫にあたる。
遍昭蔵人頭の位になつたとき仁明天皇の死にあい、悲しみのあまり出家し、
比叡山延暦寺で仏門に入る。    円仁、安慧、円珍天台座主に師事し、
貞観 11 ( 869 ) 年に華山寺を創建した。寺は、その8年後の、元慶 元 ( 877 ) 年、
正式に勅願寺となり、元慶寺と改称した。平安時代もっとも栄えたが、応仁の乱
戦火で焼失。その後、江戸時代末期に現在の地に再建された。
花山法皇円融天皇の跡を継ぎ17歳で即位したが、藤原兼家の野望によって騙され、
19歳で強引に元慶寺で出家させられたと伝わっている。


          
バスからタクシに乗り換える、渋谷街道の花山交差点を曲がると直ぐにある。
タクシーを下り、狭い路地を入ると 直ぐそこに元慶寺 唐風の山門が見えてくる。


     
山門。 白壁瓦葺の龍宮造りの珍しい形の楼門で両脇に花頭窓がある。
門の両側には 梵天帝釈天の写真 ( 平安前期 一本造りの両像は現在
京都国立博物館に預けられいいる ) が貼ってありました。


     
     境内。 山門から境内が見渡せます。


          
          本堂。


     
     正面に納経所。


     


   
手水場に添えられた、季節の花のお接待に 心が和みます。


     


     


        本尊御真言・・・・おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


 札所等・・・西国三十三観音霊場 番外札所。
 名称・・・華頂山 元慶寺 ( かちょうざん がんけいじ )
 本尊・・・薬師如来
 宗派・・・天台宗
 開基・・・遍昭僧正
 創建・・・貞観 11( 869 ) 年
 所在地・・・京都府京都市山科区北花山河原町13
 TEL・・・075-581-0183


   
 

   


     


     
遍昭の歌碑。
百人一首  「 あまつ風 雲のかよひ路 吹きとじよ おとめの姿 しばしとどめむ 」 の歌人
六歌仙三十六歌仙の一人。桓武天皇の孫にあたり、左近衛少将蔵人頭
なった経歴をもつが、もともと文学の才能に秀でていた。詩文の上で敬愛していた
仁明天皇崩御で世の無常を感じて出家。天台密教の奥義を極め元慶寺を創建した。


     
タクシーで バスが待つ 「井筒八つ橋本舗 」前に着き、試食 & おみやげを物色。
お蔭様で参拝中雨に合うことなく無事帰ってまいりました。