御開帳  宝積山 光前寺 ( 2016-04-14 )  

         御開帳  宝積山 光前寺 ( 2016-04-14 )


       
天台宗 宝積山 光前寺は不動明王を御本尊として本聖上人により開創されました。
開祖本聖上人は、比叡山にて研学修行の後、太田切黒川の瀑の中より不動明王
尊像を授かり、貞観二年 ( 860 ) この地に寺を開かれました。以来 千百余年の長い
歳月の間には幾多の火災等により古記録を消失し、明治以降は、多くの末寺等も
廃寺となりましたが、今なお樹齢数百年の杉の巨木に囲まれた境内には十余棟の
堂塔を備えた長野県下屈指の大寺であり、南信州随一の祈願霊場として広く信仰を
集めています。光前寺には昔より霊犬早太郎の伝説が伝えられています。


   
西国三十三観音巡りのお礼参りに 元善光寺善光寺参拝の後 宝積山 光前寺へ。
境内全域約 6.7ヘクタールが、国の名勝に指定されています。


   


   
   仁王門。


   
金剛力士像 ( 駒ヶ根市有形文化財に指定 )
金剛力士像は、大永八年( 1528 )に作られたものです。


        
        参道。


   


        
        杉並木参道へつづく。


        
        三門前から眺めた杉並木参道。


   
   三門。
   嘉永元年 ( 1848 ) 再建。上層に十六羅漢を祀る。


   


   
   十王堂。
   御開帳記念特別拝観 ( 地蔵菩薩 ・ 十王像 ) されていました。


     
     手水舎。


   
   本堂。
   嘉永四年 ( 1851 ) 再建。

        
        回向柱。


   


       名称 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ( 宝積山 ) 光前寺
       本尊 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 不動明王 ( 秘仏 )
       宗派 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 天台宗 ( 比叡山延暦寺末 )
       開基 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 本聖上人
       創建 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 清和天皇貞観二年 ( 860 )
       所在地 ・ ・ ・ ・ ・ 長野県駒ヶ根市赤穂29番 地
       TEL ・ ・ ・ 0265-83-2736   FAX ・ ・ ・ 0265-52-4800


        


   


   


     
     霊犬早太郎の墓。


        
        霊犬早太郎の碑。
 今よりおよそ七百年前、光前寺に早太郎という大変強い山犬が飼われていました。
その頃遠州府中 ( 静岡県磐田市 ) 見付天神社では、毎年祭の夜に一人の子女を
神前に人身御供神として供える悲しい習わしが続けられていました。これを救おうと
社僧一実坊弁存は、神仏に祈願して祭の様子をさぐり、子女をさらう怪物が信州の
早太郎を恐れていることを知りました。信州に尋ね入った弁存は、光前寺に早太郎
を探し当て、早太郎を借り、子女の身代わりとなった早太郎の力によって怪物 ( 老
ヒヒ ) は退治され、村の災難は除かれたのです。一実坊弁存はこの報恩のために
大般若経を書写し天神社から光前寺に奉納されました。
以来、早太郎こそまさに不動明王の化身であり、災難除け、厄除の霊犬なりとして
広く信仰をあつめ、今なお見付より報恩の参拝が続けられています。


       
       三重塔 ( 長野県宝 )
       高さ ( 約17メートル ) 文化五年 ( 1808 ) 再建。


   
   鐘楼堂。


   


   


   


       


   


   


   


   


   
   僅か約30分間の光前寺参拝と名勝 光前寺公園の桜見物でしたが
   枝垂れ桜は本当に素晴らしかったです。