【 青岸度寺 縁起 】
四世紀頃 仁徳天皇の御世 ( 313〜399 ) 、インドの僧、裸形上人が修行を求めて
川を進むうち、那智大滝に辿り着いた。133m の滝に感動し この地で修行をしていると
滝壺に観音を感得して庵を結んだのが始まりと伝わる。
その後、推古天皇御代 ( 592〜628 ) に大和の 生仏 ( しょうぶつ ) 上人が この地で
修行中、椿の大木に高さ 約4m の如意輪観世音菩薩を刻み、伽藍を建立して安置した。
この観音像が「 那智の観音さま 」 として庶民の信仰を集めた現在の本尊である。
中世には 十三社権現、七堂伽藍、三十六坊舎があったが、天正 9 ( 1581 ) 年
織田信長の兵火で全山が炎上。本堂は天正18 ( 1590 ) 年豊臣秀吉によって再建された
明治の神仏分離令によって一時は荒廃するが、その後如意輪堂を本堂とする青岸度寺
として、熊野那智大社と分離して復興した。
那智御滝 飛龍神社。
落差・・・113 m 。 銚子口の幅・・・13 m 。
滝壺の深さ・・・10 m 。
那智大滝は那智原始林から流れ出ている大川の流れがこの断崖にかかり落下して
日本一の名瀑であり世界遺産で国の名勝となっています。
参道には約500段の石段が続き両側に土産物店が並んでいます。
左が 那智大社、右が青岸度寺への分かれ道で先達さんが待っています。
手水舎。清浄水 ( 延命の水 ) 水源 那智の大瀧。
ユネスコ世界遺産
平成16年7月、「 紀伊山地の霊場と参詣道 」として熊野三山が
世界遺産に登録された。
本堂 ( 国指定重要文化財 )
豊臣秀吉の再建で 杮葺 ( こけらぶき ) 入母屋造り、南紀州では最古の建物。
日本一の大きさを誇る重さ450kg直径1.4mの豊臣秀吉寄贈の大鰐口。
本尊真言・・・・・・・・おんはんどめい しんたまに じんばら うん
札所等・・・西国三十三観音霊場 第一番札所
名称・・・ 那智山 青岸度寺 ( なちさん せいがんとじ )
本尊・・・如意輪観世音菩薩
宗派・・・天台宗
開基・・・裸形上人
創建・・・仁徳天皇御代 ( 313〜399 )
所在地・・・和歌山県那智勝浦町那智山8
青岸度寺 散華 TEL・・・0735-55-0001
樟霊社 胎内くぐり。
樹齢800年余りの 老樟の空洞に入り無病息災を祈願出来ます。
護摩木に記名して、それを持つて通り納めてくださいと・・・・・・・・・・・・・・
御県彦社 ( 建角身命 ) 八咫烏・交通安全守護。
ここにも熊野の神の使いといわれる伝説の鳥 八咫烏が描かれています。
熊野那智大社境内。
青岸渡寺境内より、急いで三重塔の辺りまで下りて行きます。