サギソウ      

         蛇越池湿源のサギソウ

       

  
   まだ少し早いかなと思いながら蛇越池の湿地帯へ行ってみました。
  湿地帯の入口からは白いサギソウの花は見えませんでしたが遊歩道から右側の木道
  へ入ると、草に覆われた広~い湿地にポッツン、ポッツンと数ヶ所に・・・・木道から
  湿の中へ入ることが出来ないので私のカメラ (オート ) ではこれが限界です。

 

  

 

  

 

    
         愛媛県指定 天然記念物  湿 地 植 物

   この湿地帯は、医王池 ( いおういけ ) 通称蛇越池 ( じゃこしいけ ) の南東部に発達した
  もので、約5千㎡の広さがある。  花崗岩 ( かこうがん ) を母岩とするこの辺り一帯を
  流れる地下水の流れが、サギソウ・トキソウなどのラン科植物、ミミカキグサ・モ
  ウセンゴケなどの食虫植物のほか、キセルアザミ・ゴマクサ・オオミズゴケなど約
  50種の湿地植物を育ててきたものである。
   なかでもサギソウは、これらを代表するもので、花期は8月上旬~9月上旬、約
  20cmの茎の先に直径約 2cmの花をつける。花弁は3枚で、2枚は花の上方に
  角が出たように並び、中央下部にある花弁は複雑に切れ込んでおり、まるで白鷺の
  飛ぶさまに似ている。
   このように、多種類の湿地植物が同一地に群生していることは非常に珍しく、
  植物学研究上、貴重な湿地として重要視されている。
                       昭和25年10月月10日
                      愛媛県教育委員会今治市教育委員会

 

 

 

  

 

   

  
              愛媛県指定天然記念物
                湿地植物
   本湿地は、今治市孫兵衛作に所在する医王山麓の医王池 ( 通称蛇越池 ) の東南隅に
  位置し、約5000㎡ の広さを有します。
  昭和25年10月10日に愛媛県の天然記念物湿地植物に指定され、地域住民の方
  々を中心とする保護活動によって現在まで守られています。
  自生する植物は約80種類を数え、その中には愛媛県絶滅危惧種に指定されている
  ものも多数存在します。四国内での数少ない湿地環境の中、景観の面だけではなく、
  生物多様性保全の場としても貴重な環境となっています。

  観察の際の注意点
   「 木道から降りて決して湿地にはいらない。」 ※  踏みつけによっ消失する
   植物もあります。
   「 植物を持ち去らない。」 ※  希少種絶滅の原因となります。
   「 他の場所から植物を持ち込まない。」 ※  外来種の繁茂により在来種が減少し
   ます。 特定希少動植物の、サギソウをはじめ、湿地植物 ( 県指定天然記念物 ) を
   違法に採取した場合、県条例により処罰 ( 5万円以下の罰金 ) の対象になることが
   あります。あなたの思いやりが地球から姿を消してしまう貴重な植物を遺すること 
   に繋がります。

  蛇越の池
  「その昔、この地方に大日照りが続いた。稲を枯らさないため
  村人は 池の水を すべて使うことにしましたが、池には 一 匹の
  大蛇が住んでおり、事情を聴いた大蛇は、泣く泣く名残を惜し
  みつつもいたしかたなく、池の東の山を越えて海辺へでていき
ました。このことから、この池を「 蛇池 」または「 蛇越池 」と呼ぶようになり、また、この辺りが天候の良い日でも黒っぽく湿っているのは、その時の大蛇の涙のあとだと言われている。」と伝説が残っています  

      
   サギソウ ( 7月~9月 ) ※ピークはお盆頃、ラン科の多年草。地中に球根を作る。
   7月頃に花芯を伸ばし、白鷺が飛ぶ姿に似た花をつける。花の後ろには管 ( 距 ) が
   伸び、中には密がたまっている。県内では湿地でごく希にみられる。
                         【 愛媛県絶滅危惧 I B 類 】

  
  右側の木道に入ります。

 

  

 

  

 

  

 

  
  木道より。

 

  
  まだ、この一角にしかサギソウは見当たりませんでした。

 

  
  左側の木道へ。

 

  
  イノシシが木道に沿って掘り起こしています。

 

  

 

  

 

    

 

    

 

  

 

  

 

  

 

  
  帰りに鹿の子池公園にある緑の相談所へ寄り道します。